費用

【完全版】浄化槽の年間コストはいくら?保守点検・清掃・法定検査・電気代まで徹底解説

浄化槽の基本
年間コスト

「1年でいくらかかるの?」という疑問にサクッと答えつつ、どこに・なぜ費用が発生するかを根拠と頻度つきで解説。5人槽/7人槽/10人槽の目安表、費用を抑えるコツ初期費用と補助金も一緒に把握できます。

年間コストの内訳と頻度

年1回~
法定検査(7条/11条)
年1回~
清掃(全ばっ気は年2回目安)
年3~4回
保守点検(契約頻度の例)
24時間
ブロワ運転(電気代が発生)

1) 保守点検費

一般家庭用の目安は年1.0~2.0万円前後。点検回数や人槽・地域で変動します。薬剤補充を含む/含まないで差が出やすい点に注意。

2) 清掃費(汚泥引抜)

標準は年1回(方式により半年1回の例あり)。費用は2.0~5.0万円程度。人槽と汚泥量、運搬距離で差が出ます。

全ばっ気方式は6か月ごとに1回以上が目安。契約時に方式を確認しましょう。

3) 法定検査費

設置後の7条検査と、毎年の11条定期検査があります。手数料は5~10人槽で約4,000~12,000円のレンジ。

4) 電気代(ブロワ)

24時間運転のため、消費電力と電力単価で変動。年7,000~12,000円前後の試算が一般的です。

5) 消耗品・薬剤

塩素剤や散気チューブ等で年2,000~5,000円程度(契約により保守点検へ内包される場合あり)。

6) 突発修繕

小修繕は数千円~数万円年あたり数千円のプールが安心。

【早見表】年間コスト相場(5/7/10人槽)

※地域・人槽・方式・契約内容で増減します。

費目 頻度の目安 費用の目安 メモ
保守点検 年3~4回など 10,000~20,000円/年 薬剤含有の有無に注意
清掃(汚泥) 年1回(全ばっ気は半年1回) 20,000~50,000円/年 人槽・汚泥量・距離で変動
法定検査 7条/11条 4,000~12,000円/年 指定検査機関手数料
電気代(ブロワ) 常時 7,000~12,000円/年 消費電力×電力単価
消耗品・薬剤 随時 2,000~5,000円/年 塩素剤など
【合計目安】 約45,000~99,000円/年 一般家庭のレンジ感
ポイント:「清掃頻度」「人槽」「契約内容」でレンジが最も動きます。見積時は頻度・単価・含まれる作業(薬剤・緊急対応・記録簿作成など)を明記。

費用を抑える5つのコツ

  1. 包括契約で平準化:保守+清掃+書類対応を一括。
  2. 清掃タイミング最適化:汚泥量を見て過不足なく。
  3. ブロワの適正容量:フィルタ清掃&ホース交換で効率維持。
  4. 点検記録の活用:傾向から予防整備。
  5. 相見積り:指定・登録業者で2~3社比較。

初期費用の相場と工期・補助金

設置費用(合併処理浄化槽):5人槽 80~120万円、7人槽 100~140万円、10人槽 120~150万円
工期:概ね 3~7日(地盤・配管で増減)。

※自治体補助の例:5人槽33.2万円、7人槽41.4万円、8~10人槽54.8万円など。申請は着工前が原則。

よくある質問(FAQ)

清掃は年1回で十分?全ばっ気は半年1回って本当?

一般に年1回が目安ですが、全ばっ気方式6か月ごとに1回以上が推奨。使用状況で調整しましょう。

法定検査は必ず受ける必要がありますか?費用はいくら?

浄化槽法で受検義務。設置後の7条、以後毎年の11条が基本。手数料は約4,000~12,000円(5~10人槽目安)。

ブロワの電気代は年間どのくらい?

消費電力×24h×365日×電力単価で算出。一般例で年7,000~12,000円前後。

見積りの取り方(チェックリスト)

  • 契約範囲:保守点検・清掃・薬剤・緊急対応・書類作成
  • 頻度:点検回数、清掃頻度(方式別)
  • 人槽と方式:全ばっ気/接触ばっ気など
  • 費用改定条件:燃料費・人件費高騰時の見直し
  • 指定・登録:自治体の指定/登録業者か

公開日: / 最終更新日:



  • この記事を書いた人

浄化槽の管理人

-費用