浄化槽ブロワー故障完全ガイド【2025年版】
原因・応急処置・交換費用5万〜8万円・寿命・予防法まで徹底解説
⚠️ 緊急: ブロワー停止が続くと24時間以内に浄化機能が低下し始めます
ブロワーの役割と重要性
浄化槽のブロワー(送風機・エアーポンプ)は、浄化槽の心臓部とも呼ばれる極めて重要な装置です。
🔬 ブロワーの役割
ブロワーは、浄化槽の好気槽(接触ばっ気槽)に空気(酸素)を送り込む装置です。
主な機能:
- 酸素供給: 好気性微生物が活動するために必要な酸素を水中に溶け込ませる
- 攪拌: 槽内の水を循環させ、微生物と汚水を均一に接触させる
- 浮上: 沈殿した汚泥を浮かせて微生物との接触を促進
ブロワーは24時間365日連続稼働しており、停止すると浄化機能が急速に低下します。
ブロワー停止による影響
❌ ブロワー停止の深刻な影響
時系列での変化:
| 経過時間 | 影響 |
|---|---|
| 停止直後〜6時間 | 気泡の減少、酸素濃度の低下開始 |
| 12時間〜24時間 | 好気性微生物の活動低下、BOD上昇 |
| 24時間〜48時間 | 悪臭の発生、水の濁り、微生物の死滅開始 |
| 3日以上 | 浄化機能の大幅低下、放流水質基準違反のリスク |
| 1週間以上 | 微生物相の崩壊、回復に2週間〜1ヶ月必要 |
⚠️ ブロワー停止に気付いたら、速やかに対処が必要です!
好気性処理の仕組み
💡 酸素と微生物の関係
好気性微生物は、酸素を使って汚水中の有機物を分解します。
分解のプロセス:
- ブロワーから送られた空気が散気管から気泡となって放出
- 気泡から酸素が水中に溶け込む(溶存酸素)
- 好気性微生物が溶存酸素を使って有機物を分解
- 有機物が二酸化炭素と水に分解される
この連鎖が止まると、浄化能力が失われます。
故障のサインと症状
ブロワーが完全に停止する前に、「壊れかけ」のサインが現れることがあります。早期発見が重要です。
主な故障の兆候
🔊 音の異常
- キーキー・キュルキュル音: ベアリングの摩耗
- ガラガラ・カタカタ音: モーターの劣化、内部部品の破損
- ブーン・ウィーン音の変化: 通常より高い・低い音
- 間欠的な異音: 起動時や停止時の不安定な動作
🔥 温度の異常
- 本体が異常に熱い: モーターの過負荷、ベアリング不良
- 焼けた匂い: モーターコイルの焼損、配線の過熱
- 周囲の空気が熱い: 排熱不良
⚠️ 焼けた匂いがする場合は火災のリスクがあるため、直ちに電源をOFFにしてください。
💨 風量・泡の異常
- 気泡が弱い・少ない: 風量低下、配管の詰まり
- 気泡が出ない箇所がある: 散気管の詰まり、配管の割れ
- 風量が不安定: モーターの不調、フィルター詰まり
- 起動に時間がかかる: モーターの劣化
⚡ 電気系統の異常
- ブレーカーが頻繁に落ちる: 過電流、漏電
- 起動しない: 電源トラブル、モーター故障
- 間欠運転: タイマー不良、接触不良
- ランプが点灯しない: 制御基板の故障
📳 振動の異常
- 振動が大きくなった: ベアリング摩耗、モーターバランス不良
- 設置面が揺れる: 固定不良、振動の増大
- 配管が共振する: 振動の伝播
浄化槽本体の症状
⚠️ ブロワー故障による二次的症状
ブロワーが正常に動作していない場合、浄化槽本体にも以下の症状が現れます:
- 悪臭の発生: 嫌気性分解による硫化水素の発生
- 水が濁る: 微生物の死滅、汚泥の浮上
- 放流水が汚い: BOD上昇、処理不良
- 汚泥が浮く: 攪拌不足
- スカムの増加: